ユネスコ世界遺産に登録されている、佐渡の金山、石見の銀山。
金、銀があれば、つぎは銅でしょうか。
世界遺産つながりでは栃木県「日光の社寺」が有名ですが、
その山ひとつ隣に近代日本を支えた足尾銅山があります。
日本の近代化には欠かせないとても重要な銅でしたが、
銅山の操業にあたって国内初となる公害を引き起こしていました。
その功罪を含めて歴史を忘れてはなりません。
ごあいさつに足尾銅山のことを書いたので、
ちょうど2年前の秋(11/1)に撮った写真を載せたくなりました。
トロッコの入場券を購入して、ここから銅山跡の見学がはじまります。
鉱山見学によくある人形。
今ではよく見かける「安全第一」の発祥だそうです。
出口。ギャグ「銅もありがとう」
ハゲ山と工場遺跡。鉱毒の処理は今なおもされていますし、これからもずっと続きます。
一帯は奥の山のようにSOxなどを含む有害な排煙で岩石むき出しのはげ山になりました。そして、渡良瀬川から東京まで続く利根川下流域まで広範囲におよぶ、重金属による鉱毒と洪水をもたらしました。
この状況に対して田中正造は地元の民衆と立ち上がりました。明治34年、議員を辞しての明治天皇への直訴は失敗となりましたが、その直訴状は平成26年天皇、皇后両陛下(現上皇、上皇后陛下)にご高覧いただかれました。
下のきれいな紅葉と対照的な風景です。ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
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